MySQL初心者の為の基本文法・コマンド集

2019年2月15日IT関連,MySQLSQL,コマンド,初心者,基本

これから初めてMySQLでSQLを使用する人の為に基本的な命令文と、

コマンドラインでの使用方法を解説します。

コマンドライン

コマンドラインツールでは、インストールしたMySQLサーバーや、

外部のサーバーへ接続して、SQL文を実行することができます。

サーバーへのログイン

ユーザー名は-u、ユーザにパスワードを使用している場合は-pで指定します。

コマンドラインにパスワードを打ち込みたくない場合は-pとだけ指定すれば、「Enter password:」とメッセージが表示され、後から入力することができます。

パスワードを-pで指定する場合隙間を開けずに入力してください。

mysql -u 【ユーザ名】 -p【パスワード】

外部のMySQLサーバーに接続する場合は-hオプションを追加して、サーバーのアドレスを指定します。

mysql -h 【IPアドレスまたはホスト名】-u 【ユーザ名】 -p【パスワード】

オプションは長く書くこともできます。この場合はハイフンが2つになり、値を=で指定します。

mysql --host=【IPアドレスまたはホスト名】 --user=【ユーザ名】 --password=【パスワード】

全てのデータベースのバックアップ

サーバーに保存してあるデータベースを全てバックアップするコマンドです。ファイル名の指定ではファイルの場所を相対パスか絶対パスで指定します。例：相対パス「./dump.sql」絶対パス「D:/dump.sql」

パスに空白がある場合は'で囲みます。例：「'./dump.sql'」

mysqldump --single-transaction -u <ユーザ名> -p -x --all-databases > 【バックアップファイル名】

特定のデータベースをバックアップ

mysqldump --single-transaction -u 【ユーザ名】 -p 【DB名】 > 【バックアップファイル名】

全てのデータベースの復元

mysql -u 【ユーザ名】 -p < 【バックアップファイル名】

特定のデータベースの復元

mysql -u 【ユーザ名】 -p 【データベース名】 < 【バックアップファイル名】

文法

続いてはSQLの文法の基本になります。SELECT、UPDATE、INSERT、DELETEの4つは覚えておくと良いです。

SELECT

SELECT文とはデータの集まりであるテーブルを指定し、条件を指定して必要な情報だけを抽出するためのものです。

以下の様に使用します。

テーブル【商品情報マスタ】

この様なテーブルがある場合に以下のSELECT文を実行すると、全てのデータを取得します。

SELECT * FROM 商品情報マスタ

条件を入れてデータを絞ってみます。条件を付けるときには、以下の様にWHERE句を追加し、抽出したい項目を指定します。

このSQLでは商品コード= 'BOOK2'と指定しているので、2行目のデータのみ取得されます。

SELECT * FROM 商品情報マスタ WHERE 商品コード = 'BOOK2'

UPDATE

UPDATE文は項目を指定して、指定したデータに更新することができます。

SET句で更新したい項目とその値を設定します。WHERE句で更新対象のデータを絞ります。

以下のSQLの場合は1行目のデータの価格が1300から1500へ更新されます。

UPDATE 商品情報マスタ SET 価格 = 1500 WHERE 商品コード = 'BOOK1'

INSERT

テーブルに新しくデータを登録するときにINSERT文を使用します。

新しく商品情報マスタにデータを登録する場合は以下のSQLを実行します。

商品情報マスタの項目を指定し、VALUESの後に値を設定します。

INSERT INTO 商品情報マスタ (商品コード,商品名,価格) VALUES('BOOK4','SDカード128GB',3980)

テーブルの項目数と、データの項目数が同じ場合は項目の指定を省略できます。

INSERT INTO 商品情報マスタ VALUES('BOOK4','SDカード128GB',3980)

DELETE

条件によってデータを行削除したいときに使用します。

以下のSQLでは商品情報マスタのデータを全て削除します。

DELETE FROM 商品情報マスタ

特定のデータだけ削除するときはWHERE句で指定します。

2行目を削除するSQLは以下です。

DELETE FROM 商品情報マスタ WHERE 商品コード = 'BOOK2'