リアルで見てしまった!丑の刻参り

怖い話・衝撃体験寄稿,短編

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バイト先で残業をする羽目になり、帰宅の途につけたのは午前2時を少し回ってからでした。

通い慣れた道を、自宅へと向かって足早に歩いていました。

すると、普段は物音一つしない大通りに面した神社から、乾いた音が響いてきます。

まさかと思いつつ恐る恐る短い参道を進み、毎年正月に歩く参道を境内に向かって進みました。

すると、大きな杉の根元に赤々と光が灯っているではありませんか。

鳥居の陰から覗くと、おそらく長い髪であろう女性が、頭にヘッドライトのような人口の光を点けて何かしています。

足元にはロウソクを3つ並べて、月明かりと合わせて白い着物も見て取れました。

その女性は杉の木に向かって、一心不乱に何か打ち付ける動作を繰り返しています。

怖くなって音を立てないように、その場を離れ自宅へ急いで戻りました。

翌日の早朝に怖いからと、バイト先の社員に懇願して神社へ。

すると、釘ではなく太い杭が藁人形の頭に刺さっていて、本当にゾッとしたのを思い出します。

2004年の夏に体験した、忘れられない怖い話です。