間一髪セーフ

怖い話・衝撃体験寄稿,短編


東日本大震災のとき我が家は内陸部で、家と家族全員は何とか無事でしたが、停電、断水が続き毎日役場の給水所に通ってました。

ある日下の息子が一緒に行ってみたいと言うので、連れていくことにしました。

子供は無邪気なもので、水汲みを楽しんでいるようです。

水汲みが終わ帰る途中、、息子がもじもじしだし「おしっこ!」と私に水の入ったリュックを渡し走り出しました。

家も近かったので見ていると、横断歩道前でノーブレーキ、あ!と思った瞬間急ブレーキ音、半分諦めた気持ちで急いで駆けつけると、息子と運転手がびっくりした顔で止まっている車がありました。

丁寧に頭を下げてお詫びをしたあと、息子と車が走り去っていきました。

家に帰ると息子のおしっこは間に合ったようですが、奥さんが鬼の形相で私を睨んできました。

まったく怖い話です。