真夏の夜のベランダで

怖い話・衝撃体験寄稿,短編


大学生の頃、家族がみんな出張や旅行でいなくて、家のマンションに夜一人だった時の話です。

夜中12時頃リビングでテレビを観ていたんですが、眠くてソファでうとうとしていました。

そんな時ベランダから誰か人の声がしたような気がして目が覚めました。

ベランダのカーテンの方を見ると、今度はコンコンとベランダの窓を叩く音がします。

誰かがいると思ったけど、怖くてベランダのカーテンは開けられません。

そこでリビングの別の窓のカーテンの隙間からそっとベランダを見てみると、なんと全裸の男が座っていました。

私は心臓が飛び出るくらい驚き、とても怖くてどうすればいいか分からなくなり親の携帯に電話しました。

親はすぐに警察に電話しなさいと言うので通報しました。

その後警察が来てベランダを開けると、先程の男が座った状態で寝ていました。

その男は上の階の住人で、酔っ払って非常用の階段を降りてきてそのまま眠ってしまったそうです。

でも警察が帰ってからも恐怖感が消えず、それから夜一人で家にいるのがトラウマになってしまいました。