老人ホームのカメラに写る男性

怖い話・衝撃体験寄稿


20年ほど前に働いていた老人ホームでは各フロアの廊下を写すカメラが設置されており、夜勤などで人が少ない状況の中でも別フロアの職員がお互いの状況を把握したり、誤って高齢者が階段の方に行かないか確認できるようになっていました。


入社して半年ほど経つと老人ホーム内で急変して亡くなるお年寄りもいることを知り、先輩職員からこのホームでも怖い話があると教えられたのです。

別のフロアのことになりますが、夜にカメラの映像を見ていると、画面に向かって年老いた男性の顔が写るときがあると言うのです。

カメラの設置されている場所は天井であり、画面に顔が大きく映るためには宙に浮いてカメラの正面に顔を近づけるしか方法がありません。


私は全く観たことも無いし知らなかったのですが、同期の女の子がカメラに写っている姿では無く、入り口のカーテンを開けて覗いている知らない男性の年寄りを夜勤中に見たことがあり、そのカメラに写っている男性と同じような背格好だったと話したときは怖くなりました。