カラオケ店に潜むサラリーマン

怖い話・衝撃体験寄稿


学生時代にとあるカラオケ店でアルバイトをしていました。

その頃私は大学生で、昼は大学に行き、夜10時ごろから朝5時半くらいまで、いわゆる夜勤で働いていました。

閉店作業があるため3階の最後の清掃をしなければならないのですが、バイトの先輩方はやたら3階に1人で上がるのを嫌がっていました。

ずっと不思議に思っていたのですが、鈍感な私はあまり気にしなかったのです。

ある日、私が1人で3階の部屋掃除をしているときです。

だれかがいる気配を感じました。

それまで私は幽霊なんているわけないと思っていたので、あまり気にせず仕事をしていました。

しかし男子トイレの清掃に入ると、一瞬スーツを着た男の人がはっきりと、そこに見えたのです。

一気に怖くなり、逃げるように一階に息を切らしながら降りました。

気を落ち着け、もう一度3階に上がるとその人はもういませんでした。

後々先輩から聞くと、昔この建物で火災があり死傷者が出て、その犠牲者の幽霊が出るという噂があるとのことでした。

ちなみに大学卒業とともにアルバイトはやめました。