真っ赤な女性

怖い話・衝撃体験寄稿,短編

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十年程前のこと、主人と車に乗って普段通りの帰り道で天気が良かったはずなのに、急に視界が霧でぼやけだし、数メートル先でさえも見えなくなりました。

しかし数メートル先が見えないはずなのに、そのもっと奥の位置の幟の様なものだけが見えたのです。

その幟の様なものは赤く薄っぺらくヒラヒラとしており、こんな場所に幟なんてあった?と主人に話しかけましたが主人には全く見えていません。

私にだけ見えていたのです。

曲がり角に差し掛かった時にその幟の様なものがハッキリと見えて私は悲鳴をあげました。

頭の先から足の先まで真っ赤な髪の長い女性がこちらをじっと見つめていたのです。

それ以上私は会話もすることができず、そのまま自宅に到着しました。

その翌日より家族で私だけが原因不明の高熱と頭の先からつま先まで全身真っ赤になるくらいの蕁麻疹にさいなまれ数日間苦しみました。

未だに原因はわかっていませんがいつまでたっても我が家の一番怖い話として時折会話に持ち上がります。