友人が家に泊まった夜の話

怖い話・衝撃体験寄稿,短編


高校生の頃、友達が家に遊びに来てそのまま一泊することになりました。

離れの部屋に布団を敷いて、夜遅くまでおしゃべりをするだけでしたが、とても楽しかったことを憶えています。

会話をしながらふと窓の方を見た時、白っぽい煙のようなものが見えました。

今思うと不思議ですが、その時はさほど怖く感じなかったんです。

友達には何も言わないままサッと窓を閉めて、おしゃべりに興じ続けました。

多分気のせいだろう、と思いその後忘れていたのですが、数日してから友達に「あの日変なものが見えたんだよね」と言われました。

私と同じように、白っぽいものが窓を通るところを見たそうです。

今でもその友達とは仲良しなんですが、この出来事についてはそれ以来ほとんど話していません。