あれから後ろが気になって

怖い話・衝撃体験寄稿,短編


都内のある駅のホームで電車を待っていました。

その日は何だか疲れていたのもあって、なるべく座って帰りたいと思って先頭に立っていました。

本当に偶然だったのですが、ふと後ろを見た時、全く知らない年配の女性が、私の後ろで両手を突き出そうとしていました。

私がそちらを向いたので慌てたようにその両手を下げましたが、もしかしたら、その年配の女性は電車が来たら私を線路に突き落とすつもりだったのかと考えたらとても怖くなり、電車が無事に来るまでその人をチラチラ見ずにはいられませんでした。

結局その後は何もなかったのですが、どう考えても知らない人だったので、なぜ私が危険な目に遭わなければいけなかったのだろうかと、今でも理由がわからず、怖い話として記憶に残っています。