人生100年時代の幕開け 〜老後資産をどう作る?〜

2019年7月13日

現代の日本は、医療技術も飛躍的な進歩を遂げ、人生100年時代と言われています。老後に必要な資産は、一説によると、2000万円とも3,000万円とも言われています。政府は、金融庁の「年金だけでは生きていけない。退職してから95歳まで生きるために必要な老後資産は、2000万円から3000万円だ。」とする報告書を、根拠がないから公的な文書として認めないので受け取らないとし、物議を醸し出したのは記憶に新しいですよね。

自助努力が必要だ」とか、「100歳まで生きる前提で退職金を計算した事があるか?普通の人はないよ」とか、政治家さんの言葉がよく耳に入ってきました。年金100年安心と謳われた過去はいつの間にか過ぎ去り、年金では足りないから、自分の資産でなんとかしましょう。資産運用などで増やしましょうと、政府の方針はガラリと変わりました。若い世代にのし掛かる重み辛すぎ…

本当に何なんだ、若者たちには「ゆとり世代が〜」とか言って怒るのに、自分たちはバブルの時代を謳歌し、年金はもらった額以上入ってくるだろうし。そのくせ、老後の資金が大事とか言って押入れにお金を溜め込み、消費をしようとしない、若者にも還元されない、経済も回らない。病院には何度も足を運ぶけど、そのお金は現役世代の負担で賄っているのに、若者に悪態をつく始末。。おっと、沢山愚痴がでてしまいました、ごめんなさい。。

だって、社会人になって給料もらい始めて、社会保険料とか厚生年金保険料とかめちゃくちゃ取られるんだもの、そりゃ怒りますよ。それに、一生懸命働いて年収が仮に1,000万円貰えたととしても、入ってくる手取りは700万くらい。1500万だったら、手取り1000万くらい。何十%も取られるんじゃ、いくら優秀な人でも出世する意欲が減退しますよ。

とまあ、熱く愚痴を言ってしまい、申し訳ありません。しかし、よく考えてみたら、少子高齢社会にこれから突入するからので、今後たくさんの弊害が起こるような話、小学校の授業でよく聞かされましたし、今に限った話じゃないんですよね。日本が好きだから、今の生活を壊したくないから、税率の低い国に移住して暮らすなんて考えられないし。ならばこの問題を受け入れ、これから先どうしたらいいか考えていかないと先に進めません。そこで、年金のこと、資産形成、資産運用について一生懸命調べて記事にしてみました。

前提を疑う 〜本当はいくら必要?〜

老後を生きるにあたり、公的年金は不足がささやかれていますが、やはり公的年金だけでの生活は不十分でしょう。年金と貯金の切り崩しで生活を賄う人も多いでしょう。はたまた、政府が推進しているように、退職後も働き、現役時と比べて低くなった給料と年金を同時に貰って生活を維持する人も、今後多くなる事でしょう。

しかし、「実際いくら資金があれば、老後を安心して暮らせるか」について、分かっている人はごく少数である事が事実です。専門家やメディアの意見もバラバラで、どれを信じたらいいの?と思う人もいると思います。

実際、老後資金に必要な額は人によって異なります生活費は住む場所によって額が異なるのは当然ですし、健康寿命によって老後資金に個人差が生まれます病気介護のお金だって、かかる人とかからない人がいるでしょう。

総務省の試算、ご存知ですか?高齢夫婦で無職の世帯の平均月支出額は、月約26万円だそうです。それに対し、公的年金の月収入額は月約21万円(夫:満65歳、妻:満60歳の場合)。単純計算してみます。(ちなみに、60歳以降を老後として念頭に置いた時のお話です。いずれ、70歳退職70歳以降老後となる社会になるかもしれませんが、その際は老後に必要な資金は減りますので、今回はMAX60歳以降を老後とします。)

老後を25年、およそ85歳まで生きたと仮定すると、月5万円×12ヶ月×25年=1500万円。さらに、医療費介護費を加算する。

老後を35年、およそ95歳まで生きたと仮定すると、月5万円×12ヶ月×35年=2100万円。さらに医療費介護費を加算する。

なんとなく、2000万円〜3000万円が必要だという事がわかりますよね。

60歳(老後を60歳とした場合)までに、およそこれくらいの資産を貯めなければなりません。しかし、現役で働く約40年、様々なライフイベントがある事でしょう。結婚、出産、マイホーム購入、車購入、育児教育費、、それらに資金を使いつつ、老後の資産も増やしていかなければならないあ〜嫌になってくる。。

仮に老後資金を2000万円として、月何万円貯金すれば良いのか計算してみます。

2千万円÷40年÷12ヶ月=41666… 毎月4万円以上貯金していかないといけません。3千万円だったら、1.5倍だから毎月6万円貯金ですか。

こんなの無理だよ〜、でも私は受け入れた。そのための自助努力として、老後も働く、死ぬ5年前くらいまで。←自分バカ、これじゃダメだ。。

では、あなたならどうやって貯めますか?

老後資産形成戦略 〜安心を手に入れるために〜

老後資金を貯める方法には、たくさんの方法があります。副業してそもそもの収入を増やすもよし、株式投資や投資信託に任せるもよし。日本人は海外の人と比べて、貯蓄をする超安定志向の人が多いです。逆に言えば、日本における投資家人口は、海外と比べて低い傾向があります。しかし、現在の定期預金は「ゼロ金利」。マイナス金利とも呼ばれたときがあるくらいですから、利率が非常に低いです。今後、10年20年経つと物価が上昇し、お金の価値が下がってしまう可能性があります。つまり、定期預金はあまりオススメできません

したがって、銀行に預けるだけでお金が増える時代はなくなったので、今後少しでも投資をする事が必要となってきます。それでは、具体的にどういうところを投資先として選択していけば良いのでしょうか。

確定拠出年金 iDeCo (イデコ)

iDeCo=イデコは、老後の資産を蓄える事を目的とした制度であり、個人型確定拠出年金の事を指します。つまり、自分自身でいくら掛けるのか決めて掛け金を拠出し、運用方法を自分で選ぶ事で資金を増やしていこうというものです。イデコ最大のメリットとしては、掛け金や運用益、受給するときに税制上の優遇処置が働くという点です。つまり、税金が取られないので、効率よく老後資産を増やすのに適した仕組みです。もちろん、デメリットもあります。個人型確定拠出年金であるから、60歳を超えるまでは、お金を引き落とす事ができません。(現在60歳ですが、今後65歳に引き上げられる可能性もあります。)

つみたてNISA

つみたてNISAは、毎年40万円の投資分を上限に非課税とした、最大20年間運用可能な、長期投資用の資産運用制度です。老後の資産形成、資産運用に向けて、分散投資やつみたてに特化したバランスの良い商品がたくさんあります。20年間で最大800万円が非課税など、税制上のメリットは長期的な目で見ると非常に大きいものであり、他の資産運用と同時にするのにも良いでしょう。

株式投資

自分で資産を運用していきます。投資スタイルは多種多様。株主優待を得られるような魅力的な銘柄も多いです。税率は20%と高めですが、社会のニュースに強くなれると思います。場数を踏むか、勉強をすれば、どのようなタイミングで買えばいいのか分かったりもするので、その経験が他の資産運用で役立つこともあるでしょう。(もしあなたが学生さんなら、利益確定時に自動的に税率20%を引かれるような申請をすれば、確定申告をわざわざしないで済み、親の扶養から外れる心配もありません。つまり、学生で数百万稼ごうが親の扶養に外れないのでおすすめです。

投資信託

投資のプロに資産を運用してもらいます。集めた資金をどう使うかは、投資信託によって異なりますし、投資信託の運用成績は市場環境によって変動します。プロに任せるといっても、元本を保証する金融商品ではないので、利益が出るも損をするも、個人の責任となります。長期的な目線で、自分に最適な投資信託を選びましょう。以下の記事に詳細がありますので、一読していただけると幸いです。

また、ロボアドバイザーなど、AIが勝手に資産を運用してくれるものもあります。以下の記事に紹介されてますので、興味のある方は一読お願い致します。

不動産投資

不動産投資には、様々なやり方があります。しかし、日本は人口減少に歯止めが効かなくなり、オリンピック後などには、急激に価格が下がっていくことも考えられます。老後に向けた不動産投資は、価格が上がった時に売るという売却益を狙う手法より、長期的な運営を、退職時に年金の代わりの家賃収入を得るといった運用の仕方が良いかもしれません。

仮想通貨(暗号資産)

仮想通貨は、暗号技術によって安全性が確保されているので、暗号資産とも呼ばれます。世界で流通している円やドルは、政府が認めそれぞれの国の中央銀行が貨幣として発行していますが、仮想通貨は国や銀行などの特定の管理者が関わらずに流通します。さらに、世界中のどこにいてもインターネット上で利用できるのが特徴です。要するに、仮想通貨(暗号通貨)の真の価値は、世界共通通貨ということ。株式のように、市場の動きや業績から価格が変動するものではないので、利益を得る取引は難しいです。リスク管理を徹底しましょう。ちなみに、仮想通貨で得た収益が20万円を超えると確定申告が必要となり、学生は親の扶養から外れることになります。気をつけましょう。

リスク管理を徹底して取り組もう

これまで、老後資産をどう貯めるかの手法を説明してきました。どの投資方法も、確実と呼べるようなものはありません。資産が減るリスクも十分考えられます。リスク管理を徹底して投資を行う「分散投資」は、老後の資産形成のために重要です。イデコやつみたてNISA、株式投資、投資信託、不動産投資、仮想通貨(暗号資産)取引、そして貯金。これらから自分にあった手法を選択して、うまく利活用し、効率の良い老後資産形成を目指していきましょう。